Product Trends & Supply Chain Observation Report
江口様
いつもお世話になっております。日頃のお取引に心より感謝申し上げます。
弊社は長年日本の平価アクセサリーブランド様に向けて、生産・供給を行ってきた義烏の工場として、日々日本市場の販売動向や、生産現場で実際に起きている業界の変化を肌で感じております。
この度、日本で公開されているアクセサリー販売ランキングのデータをもとに、代表的なブランドの製品構成の推移を整理し、合わせて弊社が生産現場で実際に見ているサプライチェーンの業界現状をまとめました。
調達モデルの変化に伴う業界普遍的な現象
本ブロックではまず、製品展開の背景となる生産サプライチェーン側の構造的なメカニズムについて記述いたします。アクセサリー業界において「打样(サンプリング)開発から既製品のピックアップへ」、そして「集中発注から分散発注へ」という調達モデルの変化が起きた際、生産現場であるサプライヤー端でどのような連鎖的な現象が引き起こされるかについて、私ども義烏の工場が日常的に観察している業界の普遍的な現状をお伝えいたします。
これらの生産現場での現象が市場においてより可視化されやすくなっている背景には、日本の平価アクセサリー市場における消費者の「基礎期待値」の底上げという環境要因がございます。
公開されている楽天月間ランキングtop100(2026年3月28日時点)のデータを拝見いたしますと、非常に示唆に富む傾向が確認できます。ランキング上位100品目のうち、商品タイトルに「金属アレルギー対応」「つけっぱなし」「サージカルステンレス」「錆びにくい」「変色しにくい」「ニッケルフリー」といった、製品の「品質・安全性・機能性」を示すキーワードが含まれる商品が、目視で確認できるだけでも半数近くの約50点に上っております。
消費者の基礎的な期待が、単に「安価でデザインが可愛いこと」から「一定の品質水準や素材の安全性が担保されていること」へと拡がっている市場環境におきましては、製品ごとの品質一致性や、ブランド全体としての質感・識別性が、より直接的に消費者の選択行動に関わりうるという状況が生まれております。
消費者の視線が品質にも向く中、業界の川上である製品調達の現場では、開発モデルの大きな変遷が観察されております。
日本のブランド・バイヤー様が四半期あるいは半期ごとの新品開発を行う際、従来はサプライヤーに対して大規模な「打样(サンプリング)」を依頼する手法が一般的でございました。
このプロセスの具体的な流れとしましては、まずバイヤー様からイメージボードやデザイン画、あるいは参考となるサンプルが提示されます。サプライヤー側はこれを受け、自社のデザイナーや原型師を動員し、指定されたモチーフ、サイズ感、希望するメッキの色調(例えば「黄色みの強すぎない淡い上品なゴールド」など)、使用するストーンのグレードなどを細かく調整しながら、1回の開発ラウンドにつき数十型から数百型という規模で初期サンプルを製作いたします。
サプライヤーは、この打样工程において、デザインの実現可能性の検証、金型の微調整、素材のテストといった多大な時間とリソースを投入いたします。そして完成した大量のサンプルが日本のバイヤー様のもとへ送られます。バイヤー様はご自身の美学やブランドのシーズンテーマという厳格な基準に照らし合わせ、実際に手に取り、試着し、細部の仕上がりを確認しながら選定を行います。業界の相場として、この過程での淘汰率は非常に高く、数百型のサンプルのうち最終的に本生産のオーダーに至る(店頭に並ぶ)のは、数分の一から場合によっては一割程度ということも珍しくありませんでした。
一方で近年、多くのブランド様で採用されるようになったのが、既存製品カタログやサプライヤーのサンプルルームからの「ピックアップ」を主体とする調達モデルです。
このプロセスの具体的な流れは、サプライヤーが既に自社の費用と企画で製作し、ショールームに展示している数千型の既存サンプル群の中から、バイヤー様が店頭に並べたいものを直接選び出すというものです。仕様変更(カスタマイズ)が行われる場合でも、基本的には「既存のピアス金具をイヤリング金具に付け替える」「既存モチーフのメッキカラーをシルバーからゴールドに変更する」「ストーンを別の色に変更する」といった、生産ラインに大きな負荷をかけない表面的な調整範囲に留まるのが一般的です。
このモデルにおいて、バイヤー様の役割は「ゼロから形を作り上げ、細かい仕様を追い込む」ことから「既に存在する膨大な選択肢の中から、ブランドの棚に合うものを選び出す」ことへと移行いたします。このモデルには業界的な合理性が明確に存在します。ブランド側にとっては開発コストとリードタイムを大幅に削減できること、サプライヤーの既存型を使用するため小ロット多品種での発注が容易になること、また、すでに形となっているものを見るため仕上がりのブレなどの生産リスクを低減できることなどが挙げられます。
しかし、この調達モデルの移行は、フィルタリング構造の性質を大きく変化させます。「大量打样→高淘汰率」のモデルでは、選考の母集団そのものが「そのブランドのために特別に作られた初期サンプル」を含んでいました。一方、「既存品ピックアップ」のモデルでは、選択肢の母集団は「サプライヤーが様々な顧客に売るために用意した、市場の最大公約数的なデザインを基盤とした既存カタログ」となります。これらは特定のブランドのコンセプトのために専用開発されたものではありません。
調達モデルの変化に伴い、発注の形態も「少数のサプライヤーへの大口集中発注」から「多数のサプライヤーへの小口分散発注」へと移行するケースが業界内で広く見受けられます。この発注形態の違いは、サプライヤー側の生産現場での対応方式に明確な差異をもたらします。
ある顧客のオーダーが少数のサプライヤーに集中し、各工場が十分な発注ロットを確保できている場合、サプライヤーはその顧客を「核心顧客(コアクライアント)」として位置づけ、生産のあらゆる工程において優先的な対応を行います。
一方で、オーダーが多数の工場に分散し、一社あたりの発注ロットが小さく留まっている場合、サプライヤー側の対応方式も業界の経済原則に則ったものへと変化いたします。
上記の大口顧客への優先対応に加えて、サプライヤーを少数に集中させ、長期・継続的な供給関係を維持することのもう一つの重要な側面が、「時間の経過に伴う暗黙知の蓄積」でございます。
アクセサリーの製造においては、仕様書に言語化・数値化しきれない要素が数多く存在します。長期的な取引の過程で、サプライヤー側にはブランド特有の「顧客理解」が暗黙知として徐々に蓄積されていきます。
例えば、同じ「ゴールドメッキ」という指定であっても、「このブランドのバイヤーは黄色味が強すぎるゴールドを嫌い、白っぽい上品なゴールドを好む」といった色彩の微細な偏好がございます。
あるいは「アクリルパーツの表面のマット加工は、これくらいサラサラした感触が好まれる」「過去の取引で、この形状のピアスフックは着用時に痛みが出るとクレームになったため、独自に少し丸みを持たせる処理をする必要がある」といった、過去の失敗と改善に基づくNG要素の具体リストも含まれます。
これらの要素は、仕様書に毎度明文化されるものではなく、数シーズンにわたる合作とフィードバックの往復の過程で、工場長や現場の職人、検品スタッフの頭の中に形成されていくものです。
この蓄積過程を具体的なシーンで再現しますと、例えば、あるサプライヤーが同一ブランド向けに3年間継続して大口の供給を続けた場合、初年度にはサンプル提出時にメッキの色味や金具の硬さで毎回のように修正指示(リジェクト)が入っていたものが、3年目にはブランドの好みを完全に把握しているため、提出したサンプルが一発でOKとなる比率が大幅に上昇するというのは、業界ではごく一般的なことでございます。
結果として、打样精度の向上(廃サンプル率の低下)や、本生産時の品質安定性の向上(バイヤー側での検品戻し率の低下)といった具体的な効果をもたらします。
さらに、この蓄積はサプライヤーからの「主動提案」の質を大きく変えます。長期大口顧客を抱えるサプライヤーは、「次のシーズン、このブランドはこういった素材感やモチーフを好むだろう」という予測を立てるための十分な顧客理解の蓄積(能力)を持っています。そして、「提案が採用されれば大きな受注に繋がる」という強力な動機を持っています。そのため、自社で開発した新しいパーツや独自に入手した新素材を使ったデザインを、特定のブランド向けにアレンジして主動的に推薦してくるようになります。
一方、発注が細かく分散している場合、サプライヤーには特定のブランドに的を絞って深く研究し、専用の提案を作り込む動機も、その前提となる顧客理解の蓄積も、相対的に薄い状態となります。
発注の分散が引き起こすもう一つの具体的な現象が、複数の工場が同時に製品を供給する際に生じる「製品一致性(統一感)」の課題でございます。
アクセサリー製造は、手作業に依存する工程が多く、使用する設備や部材の調達ルートも工場ごとに異なります。そのため、ブランド側から全く同じデザイン画や仕様書を提示されたとしても、仕上がりには工場ごとの「癖」や差異が生じやすいというのが業界的な現実です。
結果として、一つのブランドの棚の上に、A工場で作られたピアスと、B工場で作られたネックレスと、C工場で作られたヘアクリップが混在して陳列された場合、個々の製品は良品であっても、全体を見渡した際の「ブランドとしてのトーン&マナーの統一感」や「質感の一致性」に、潜在的な影響を及ぼす可能性がございます。
これらの差異や、前述の「小口案件の後回し」といった現象は、工場の閑散期には表面化しにくいものの、繁忙期には一気に顕在化し、拡大される傾向にあります。
義烏をはじめとする生産地では、一般的に7月から9月にかけてが秋冬向けアイテムの生産ピークとなり、10月から11月がクリスマス等の年末商戦に向けた出荷のピークとなります。この時期、工場全体の産能(生産能力)は逼迫いたします。
産能が逼迫した際、大口顧客と小口顧客に対するリソース配分の優先順位の違いは極めてシビアに顕在化いたします。小口案件はスケジュールの隙間に押し込まれる形となりやすく、交期(納期)の圧縮により品質管理にかける時間が削られ、結果として不良品の混入率が上がったり、仕様のブレが生じやすくなったりする圧力が高まります。また、素材供給元(パーツ工場)も多忙となるため、小口の部材調達が不安定化し、代替パーツへの無断変更といったトラブルが発生しやすくなるのも、この繁忙期特有の業界的現象でございます。
ここまで、集中発注による蓄積効果と、分散発注による製品一致性の課題について生産現場の視点から詳述してまいりましたが、これらは「どちらの手法が絶対的に正しいか」という問題ではなく、トレードオフの関係にございます。業界において分散発注が広く採用されているのには、確固たる合理性とメリットが存在いたします。
公開ランキングデータに基づく製品プロファイルの推移と市場参照
本ブロックでは、公開されているランキングデータに基づき、Latticeの製品が過去数年間にわたりデータ上でどのような変化を遂げてきたかを、複数の時間点における製品プロファイルの対比によって呈示いたします。また後半では、同一市場において異なる方向性を取っているブランドの一事例として、Luna Earthのデータを市場参照として簡潔に呈示し、現在のLatticeの製品傾向を客観的な視点から相対化いたします。
以下の表は、公開されている各時期のベストセラーランキングデータから、主要な数値を抽出・集計した統合対照表でございます。
| 集計項目 | Lattice 2022年9月 (前70位中) |
Lattice 2024年4月 (前50位中) |
Lattice 2026年3月 (前100位中) |
【市場参照】 Luna Earth 2026年3月 (前100位中) |
|---|---|---|---|---|
| 品類構成 | ||||
| アクセサリー品目 | 32点(約45%) | 24点(約48%) | 60点(60%) | 94点(94%) |
| 雑貨品目 | 38点(約55%) | 26点(約52%) | 40点(40%) | 6点(6%) |
| うちピアス・イヤリング | 4点 | 4点 | 8点 | 88点 |
| うちネックレス | 2点 | 2点 | 4点 | 0点 |
| うちリング | 3点 | 2点 | 1点 | 0点 |
| うちブレスレット | 0点 | 2点 | 1点 | 0点 |
| うちヘアアクセサリー | 23点 | 14点 | 46点 | 6点 |
| デザイン要素 | ||||
| ベーシック/シンプル系 | 45点 | 20点 | 39点 | 10点 |
| 具象モチーフ系 | 12点 | 24点 | 45点 | 85点 |
| キャラクター・IP系 | 0点 | 1点 | 0点 | 0点 |
| その他/判別困難 | 13点 | 5点 | 16点 | 5点 |
| 価格帯 | ||||
| 最頻価格帯 | ¥330, ¥550 | ¥330, ¥660 | ¥330, ¥660 | ¥330, ¥550 |
| 価格レンジ | ¥275〜¥2,750 | ¥330〜¥3,300 | ¥330〜¥2,750 | ¥99〜¥990 |
(注)Luna Earthの列は「市場参照」として設けております。同一価格帯の平価アクセサリー市場において、異なる事業方向性を取っているブランドの一例として参照用に併記したものでございます。
2022年9月時点の公開ランキングデータ(前70位)を振り返りますと、当時のLatticeの製品棚は、アクセサリーと多種多様な雑貨が半々の割合で混在し、ライフスタイル全般を彩るラインナップとして構成されていた姿が浮かび上がります。
ランキング全体の中で、アクセサリー品目は約45%の存在感を示しておりましたが、その大部分はヘアアクセサリーが占めておりました。例えば、ランキング上位にはプリーツデフトバン ¥330やツイードデフトバン ¥550といった、当時流行していたお団子ヘアメーカー「デフトバン」が多数ランクインしており、素材違いで棚を賑わせていたことがデータから読み取れます。また、ビーズヘアゴム ¥330やラインメタルバレッタ ¥330といった製品も並んでおり、ヘアアレンジを楽しむためのアイテムが主軸となっておりました。一方で、ピアスやイヤリング、ネックレスなどの金具系アクセサリーは、ランキング前70位の中で10点未満に留まっておりました。
これらアクセサリーに共通して観察されるデザイン上の傾向としては、過度な装飾を抑えたベーシックな形状や、生地の質感(シフォン、サテン、ツイード等)を活かしたシンプルなテイストが主流でした。具象的なモチーフよりも、日常使いに馴染むミニマルな要素が好まれていた傾向がうかがえます。
価格の集中度を見ますと、アクセサリー品目においては¥330および¥550という価格帯に非常に強く集中しており、ワンコイン感覚で購入できるプチプライスが徹底されておりました。
一方、雑貨品目のランキング内での存在感は非常に顕著でした。チークカラーマスク(大人用ふつう)20枚SET ¥275が2位に入るなど生活必需品に近いアイテムから、ポコポコブランケットM ¥1,650やリブニットバラクラバ ¥2,750などの防寒・アパレル小物、フラワーウッドミラー ¥880やミニシェルフ ¥330といったお部屋を飾るインテリア雑貨まで、約55%を多岐にわたる雑貨が占めておりました。このように、2022年当時のLatticeは、アクセサリー単体にとどまらず、空間や生活様式を含めたトータルな「かわいさ」を提供する棚構成であったことがデータ上に記録されております。
続いて、直近である2026年3月時点の公開ランキングデータ(前100位)から現在のLatticeの製品棚を描写いたします。2022年のデータからの数年間の推移をたどると、棚の構成要素とデザインの方向性に明確なシフトが観察されます。
現在のランキングにおけるアクセサリー品目と雑貨品目のバランスですが、アクセサリー品目が約60%(60点)を占めるようになり、2022年当時の約45%から存在感を拡張しております。
上位にランクインしている代表的な商品を見ますと、アクセサリーではストーン付きビッグクリップ ¥660、ビッグサテンフリルクリップ ¥660、ストーンシアーシュシュ ¥330などが並びます。雑貨品目では、ハートメッシュバッグインバッグ ¥990や巾着ショルダーバッグ ¥2,750といったバッグ類、クリア手帳(A7サイズ) ¥660等の文具類、フリルマルチショルダー ¥1,100などのスマホ・マルチストラップ類が上位を占めております。
価格の分布については、主力価格帯の中心が¥330から、¥660および¥990といったやや上の層へと移動・拡大している様子がデータ上に見受けられます。クリップやシュシュ等のヘアアクセサリーにおいても¥660のアイテムが多数ランクインしており、価格レンジの拡張が観察されます。
なお、中間参照点として2024年4月時点の公開データ(前50位)を確認いたしますと、この時期にはコンパクトハンディファン ¥1,320や【推し活】カラビナキーチャーム ¥660、【推し活】うちわケース ¥924といった、季節性の高い家電や特定の趣味層に向けたニッチな雑貨が上位に食い込んでいた時期がございました。現在の2026年のデータではそうした特定用途の雑貨は影を潜め、バッグインバッグやマルチショルダーといった、より汎用的な服飾雑貨へ品揃えが移行している様子がデータから読み取れます。
Lattice自身の時系列変化を確認した上で、ここからは同一の平価アクセサリー市場において、異なる方向性を取って事業を展開しているブランドの事例として、Luna Earthの公開データを参照的に呈示いたします。
Luna Earthのデータを参照するにあたり、同ブランドを運営する母体企業の事業基盤について、公開されている客観的来歴を記載いたします。Luna Earthを運営する株式会社エンドレスは、1987年にアクセサリーの卸売商社として創業されました。その後、自社製造の基盤構築を目指し台湾・中国等に工場を設立し、製造業として約10年の期間を経たのち、2001年にアクセサリーパーツ専門店「PARTS CLUB」を開設しております。このパーツ事業は2021年10月時点で全国約90店舗を展開する規模となっております。
「製造→卸売→パーツ小売」という事業基盤を長年かけて構築された後、2019年7月に単価330円を中心としたプチプラアクセサリーブランドとして「LUNA EARTH」が立ち上げられました。店舗展開についても、2021年10月時点の40店から、2026年3月時点では63店へと推移していることが公開情報から確認できます。
2026年3月時点のLuna Earthベストセラーtop100の公開データに基づき、その製品棚の姿を描写いたします。
ランキング全体におけるアクセサリー品目の存在感は圧倒的であり、前100位のうち94点がアクセサリー類、とりわけ「ピアス・イヤリング」が88点を占有するという極めて特化した構成となっております。
上位にランクインしている製品を見ますと、(P-1212) Strawberry Titanium Earrings ¥550や(P-1215) Cherry Titanium Earrings ¥990、(P-1209) Butterfly earrings / stainless steel ¥330、(P-1196) Cherry Blossom Titanium Earrings ¥550といったように、苺、サクランボ、蝶、桜、猫、雪の結晶など、季節感や自然物を象った多種多様な具象モチーフのチタン・ステンレス製ピアスが棚を埋め尽くしております。
ベストセラーのデータに加え、公開されている両ブランドの新製品データ(Lattice 新製品top140、Luna Earth 新製品top100、いずれも2026年3月基準)を参照し、簡潔な対照を行います。
Latticeの新製品データでは、全140点中、ヘアアクセサリーが約85点、ピアスやリングなどの金具系アクセサリーが約28点、雑貨類が約27点という構成比となっております。ベストセラーと同様にヘアアクセサリーが主力であり、モチーフ付きサテンシュシュ ¥330やナイロンリボンクリップ ¥660など、サテンやシアー素材、リボンモチーフを用いた製品が多数投入されています。また、ドットナップサック ¥1,650やバイカラーマルチホルダー ¥440といった服飾雑貨も継続して投入されております。
一方、Luna Earthの新製品データ(前100点)を確認しますと、ベストセラーではピアス・イヤリングが90%近くを占めていたのに対し、新製品においてはヘアアクセサリー(バンスクリップやシュシュ等)が約40点ほど投入されており、ピアス等の金具系アクセサリーだけでなく、ヘアアクセサリーの展開も拡充している傾向が観察されます。また、フロントリボンバッグ ¥2,530のようなバッグ類や福袋など、雑貨類の投入も見られます。
公開されている情報に基づく、両ブランドの店舗数の推移を以下の表にまとめました。
| 時間点 | Lattice 店舗数 | Luna Earth 店舗数 |
|---|---|---|
| 2019年 | — | ブランド設立 |
| 2021年10月 | 公開データでは確認できておりません | 40店 |
| 2022年9月 | 42店 | 公開データでは確認できておりません |
| 2023年8月 | 49店 | 公開データでは確認できておりません |
| 2024年(時期不 ) | 公開データでは確認できておりません※ | 公開データでは確認できておりません |
| 2026年3月 | 42店 | 63店 |
※ 2024年のLatticeについては、当該期間が最多店舗数であったとの関係者情報がございますが、公開スナップショット記録での確認は未了でございます。
本報告では、前半のブロック一において生産・供給の現場で観察されるサプライチェーンの業界的な構造について整理し、後半のブロック二において公開されているランキングデータに基づく製品構成の推移を確認いたしました。
ブロック一の業界観察におきましては、これら製品群を生み出す源流であるサプライチェーン端のメカニズムを整理いたしました。市場における消費者の基礎期待値(品質機能等への関心)が高まる環境下において、「大量打样によるフィルタリング」から「既存品のピックアップ」への調達モデルの変化は、製品の類似性やブランドスタイル形成機構の変化をもたらす業界的な現象として存在しております。また、「集中発注から分散発注」への発注形態の移行は、生産現場における排産優先度や品質管理体制に差異を生じさせ、長期的な顧客理解の蓄積(暗黙知)の移転を難しくし、複数工場供給による質感のブレなど、製品の一致性に対する潜在的な課題を生む構造として存在しております。一方で、分散発注がリスクヘッジや価格競争の誘発という強力なメリットを持つことも確認いたしました。
そしてブロック二のデータ観察におきましては、Latticeの製品プロファイルが2022年の「アクセサリーと多種多様な雑貨が半々で混在し、シンプル・生地感重視で¥330中心」の構成から、2026年には「アクセサリー品目の比率が拡張し、ハート・リボン等の具象モチーフが急増、価格帯も¥660等へレンジを広げている」という明確な推移が確認されました。同時に、市場参照としてのLuna Earthのデータからは、同一市場・同一時間軸上において「1000円以下の価格帯の中で、ピアス・イヤリングといった小型金具系アクセサリーに極めて特化し、具象モチーフを高密度で展開する」という、全く異なる方向性での事業展開が存在していることが客観的なデータ上の差異として浮き彫りとなりました。
最後になりますが、2026年下半期に向けたアクセサリー市場のトレンド動向や、生産現場における新しい素材・工芸の開発状況につきましては、日々刻々と状況が変化しております。弊社におきましても、新しい情報が入り次第、随時共有させていただく所存でございます。
このレポートの内容に関連して、生産現場のより詳しい状況についてお聞きになりたい場合や、特定のアイテムの具体的な開発・生産についてご相談されたいことがございましたら、どうぞいつでもお気軽にご連絡いただければと存じます。
今後も、貴社の事業推進に少しでもお役に立てるよう、市場の動向や生産現場の最新の一次情報を随時共有させていただきます。引き続き、変わらぬご愛顧とご指導を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。